苏轼
明月自古以来就有,并非只在当今才有。
手に酒を持って明月に向かって酒を酌んで、語りかける。
天上の月宮で、今日はどんな日なのか分からない。
自分は風に乗り月宮へ帰りたいが、月宮は高すぎて寒いかもしれないので怖い。
月下の風景を前に起舞して遊び、清らかで澄んだ月光を戯れる。これは人間界で味わえることではない。
赤い門が廻り、華やかな窓は低く、月明かりは眠れない人を照らす。
月は円満の象徴であり、恨みを持つべきではないが、どうして別れの時に限って満月なのか。
人間には悲しみや喜び、別離や再会があるように、月にも満ち欠けがある。これは古来から変わらぬことで、すべてが完璧であることは難しい。
ただ、人々が長く健康でいられるように願い、千里的離れた場所でも同じ月を眺めてほしい。