「春眠不觉暁，処処聞啼鳥。」（孟浩然「春暁」）
春になって長い眠りから目覚めると、気がついたら夜が明けていて、あちこちから小鳥がさえずっている。
「春江水暖鴨先知。」（蘇軾「惠崇春江暁景」）
春になって川の水が暖かくなると、それを知って最初に反応するのは鴨である。
「一夜春風来、千樹万樹梨花開。」（岑参「白雪歌送武判官帰京」）
一晩の春風が吹いたら、あちこちの梨の木に白い花が一斉に咲いた。
「春風又綠江南岸，明月何时照我还？」（王安石「泊船瓜洲」）
春風はまた江南の岸辺を緑にし、月はいつになったら照り返してくれるのだろう。
「等閒識得東風面，万紫千紅總是春。」（苏轼『定风波』）
ふと東風（春風）の顔を知った、万紫千紅は全て春である。
「一树春风千树花，万树春风万树花。」（李白「春风」）
一陣の春風で千本の木に花が咲き、万陣の春風で万本の木に花が咲いた。
「花开堪折直须折，莫待无花空折枝。」（杜秋娘「金缕衣」）
花は咲いているときに折るべきであり、花が咲かないときに枝を折っても意味がない。
「春有百花秋有月，夏有凉风冬有雪。」（宋祁「玉楼春」）
春は百花、秋は月、夏は涼風、冬は雪がある。
「问君能有几多愁，恰似一江春水向东流。」（李煜「虞美人」）
あなたの悲しみはどれほどあるのかと問うと、それはちょうど東に流れる川の水のように尽きることのないものだ。
「东风不与周郎便，铜雀春深锁二乔。」（杜牧「赤壁」）